パーソナルカラーを仕事にしたいと思ったとき読んでください

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すっかりメジャーになった「パーソナルカラー」
カラー診断を受けるだけでなく、する側として職業の選択肢にも入ってきました。
おそらく興味を持たれた方がこちらの記事をご覧いただいていることと思います。

私は2014年にパーソナルカラーをスクールで勉強し、勢いでパーソナルカラー検定 上級も取得しました。

そこで、今回こちらの記事では
・パーソナルカラー診断を行うための事前準備
・仕事のしかた
についてまとめました。

スクール案内だけでは分からない「パーソナルカラーアナリストへの道」をご紹介したいと思います。


>> 女性誌でも話題【How Beauty】写真でトータル診断が受けられる

 

 

1.パーソナルカラーアナリストに資格は必要か

パーソナルカラーアナリスト、パーソナルカラーアドバイザーと呼び名も様々。
公的資格ではないので、極論「自称」です。
知識があればスクールに通わなくても、アナリストを名乗って診断可能です。 

スクールの中には独自のカラー分類法をもっているところがあります。
そのスクールの分類法を使いたい場合は、スクールを卒業することで手に入るディプロマ(修了証)が必要です。著作権使用許可のようなイメージです。

 

2.パーソナルカラー関係の資格

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資格はなくても活動できますが、
勉強のため
・プロフィールで実力アピール
・コンサルで説得力を増す
など、資格の勉強は知識習得に役立ちます。

そこで、参考までに、4つのパーソナルカラー関係の資格をご紹介します。

  1. 色彩検定
  2. 色彩技能パーソナルカラー検定
  3. 色彩活用パーソナルカラー検定
  4. パーソナルカラリスト検定

 

色彩検定は文部科学省後援ですが、それ以外は民間の協会が独自に作った資格ですので優劣はないです。
自分の通ったスクールのお付き合いとか、検定内容の好みとかで選ぶ感じです。

1つずつどんな資格か見ていきましょう。

 

①色彩検定

文部科学省後援
パーソナルカラー診断をするカラリストも多く受験する資格です。

色彩検定では色の基礎から、配色技法(色の組み合わせ方)、専門分野における利用などを幅広く学習します。「色彩検定」の学習によって感性や経験によらない、理論の土台を身に付けることができます。
色についての知識が無く基礎からしっかり学びたい方や、現在色を扱った仕事をしているが知識を整理したい方、さらなるスキルアップを目指したい方など、様々な方に受検していただけます。

引用元:色彩検定公式HP

色について理論的・体系的な知識を学習する資格。

パーソナルカラー診断をするなら基礎知識として学習しておきたい資格が「色彩検定」です。

美容・ファッション・建築・デザインの専門学校生も多く受験します。

パーソナルカラーは範囲外ですが、パーソナルカラーを勉強したことで、色に関する知識がプロとして足りないと気づき、色の勉強のために利用するカラリストが多いですね。 

  • 3級:7,000円、マークシート
  • 2級:10,000円、マークシート
  • 1級:15,000円、2次記述試験あり(1級が最上位)

各級の学習内容を持ち越しながら難易度が上がっていきます。
受験は飛び級可能で、いきなり1級を受験してもOK。

3級・2級は合格率70%。
1級は45%、内容も難しくなります。

色彩検定は暗記項目が多いですが、特に大変なのが各級で60色ぐらい色と名前を覚えること。
このおかげで色を見分ける力がつきました。
色彩検定 慣用色名(かんようしきめい)」で検索すると色一覧が見れます。

私は2014年に2級まで取得しました。

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テキストを使った独学で学習期間は3ヶ月。
3級と2級を同時受験し両方とも合格できました。

 

今は手軽なオンライン学習サービスもあります。

動画で3級と2級が学習できます。


>>月額定額サービス【ウケホーダイ】

 

②色彩技能パーソナルカラー検定

NPO法人日本パーソナルカラー協会主催

色彩の基本的な理論を習得し、より実践的に「色を見分ける」ための目の訓練を行うことができる検定試験です。
引用元:色彩技能パーソナルカラー検定 公式HP

4シーズン法でパーソナルカラー診断の知識を学習する資格。

  • モジュール1(初級):7,700円、マークシート
  • モジュール2(中級):8,800円、マークシート
  • モジュール3(上級):12,100円、記述式

飛び級ができないため、モジュール1から順に取得する必要があります。

私はモジュール3(上級)まで取得しました。

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モジュール3(上級)の記述試験は、前に座っているモデルに、スタッフが色布(ドレープ)をあて、顔に現れる変化を文章で書くという内容でした。

筆記試験は、公式のテキストから出題されます。

 

③色彩活用パーソナルカラー検定

一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(通称:J-color)主催

パーソナルカラーを「ビジネス」に活かす方法が学べる検定です! 
パーソナルカラーは、色の分類方法や判断基準が異なるいくつかの流派がありますが、J-colorではどの流派でも共通する理論を基礎から応用まで総合的に学ぶことができます。
引用元: 色彩活用パーソナルカラー検定公式HP

4シーズン法でパーソナルカラー診断の知識を学習する資格。
クライアントへの提案方法などコンサルスキルも学習します。

  • 3級:5,500円、マークシート
  • 2級:8,800円、マークシート
  • 1級:16,500円、実技試験(1級が最上位)

1級の受験資格は2級取得者。3級は飛び級可。

公式のテキストから出題されます。

 

④パーソナルカラリスト検定

一般社団法人日本カラリスト協会主催

パーソナルカラリスト検定は、「人と色」に着目した、色彩知識と配色調和を身につける資格試験です。
色彩やCUS配色調和を学び、技術を磨くことができるので、販売・サービスなどさまざまな仕事で役立つことはもちろんのこと、毎日の洋服選びや食卓の飾りつけ、インテリアなどに応用して、学んだ知識を活かして日常を豊かに彩ることができます。
引用元:パーソナルカラリスト検定公式HP

パーソナルカラー診断の4シーズン法だけに特化しておらず、
人と色との調和をアドバイスする、インテリアも含めたカラリスト全般向けの内容。

出題内容を見たところ、色彩検定で問われるような色彩知識も含まれるようです。

  • 3級:7,700円、マークシート
  • 2級:11,000円、マークシート
  • 1級:17,600円、2次試験あり(1級が最上位)

1級の受験資格は2級取得者。3級は飛び級可。

問題は公式のテキストから出題されます。

 

動画で3級の学習ができます。


>>スキマ時間を有効活用できる【オンスク.JP】

 

ここからは、具体的なスクールでの学習内容や、仕事のしかたについて触れていきたいと思います。

 

3.パーソナルカラースクールはどんなとこ?

知識や経験がない場合は、パーソナルカラースクールへの入学を検討されるかと思います。
私が知る限りにはなりますが、スクールの以下の内容についてシェアしたいと思います。 

  • 受講生はどんな人?
  • カリキュラム
  • 卒業後のフォロー

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受講生はどんな人が多い?

私が受講した頃(2014年)は、お家起業ブームだったので主婦が多かったです。

・おしゃれ主婦で、既にブログで毎日コーデをアップしている人
・人生この仕事でやり直そうと本気の起業目的の人
・元CA
・元BA
・元ショップスタッフ
・独身会社員

などさまざまでした。 

美容系の専門学校ではパーソナルカラーが科目に含まれているせいかファッションや美容の経験者は少なく、私のような素人が多かったです。 

 

時間と金額

  • トータル受講時間:30~40時間
  • 料金:20万円前後
  • 期間:週1通学 or 短期集中コース

私がスクールに通ったのは2014年ですので、オンラインスクールは存在しませんでした。
ドレープを胸元にあてる実習がメインのため、通学が当たり前という感覚。

現在はいくつかオンラインスクールもあるようですね。

「色」を扱う視覚情報が重要なレッスンのため、体験レッスンや説明会では、カメラ越しでも自分が理解しやすいかどうか確認してみるのが良いと思います。 

 

カリキュラムの内容

内容はどこのスクールもほぼ一緒です。
座学と実習を交互に繰り返し、色の見分けに慣れ、経験値を上げていきます。

カリキュラムは、

  1. 色彩の基礎知識
  2. パーソナルカラー分類方法
  3. 似合う・似合わないの判断方法
  4. ドレープの扱い方
  5. 生徒同士で実習
  6. 実習モデルを一般から募集し実習
  7. カウンセリングのシミュレーション
  8. スタイル提案のためのブック作り 

レッスン当初はドレープ(色布)のブルベ・イエベの見分けも出来ない人ばかり。
終わりに近づくと当然差が出てきます。
元々のファッションセンスの差も大きいです。

カリキュラム終了後は、もれなくディプロマ(修了証)がもらえます。
一応最後に試験がありますが、留年や落第という考えがないのでディプロマは全員もらえます。 

 

スクールでは、色の見分け以外に接客話術も学習します。
リピーターを獲得したり口コミ拡散を狙うには、接客は重要ポイント。
どんな勉強をするか具体的な内容はこちらで。

 

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スクール卒業後の補習

卒業後1年間は開講中のレッスンに参加できるスクールが多いです。

美容師やBAの場合、専門学校を卒業後は店舗や会社に入り研修を受けます。その後実際の接客経験を通して実力を身につけていきますよね。

しかし、パーソナルカラーアナリストの場合、研修する場所がありません。

多くの場合がスクール卒業後、
・すぐに活動を始める自信がない
・開業して実際に診断を始めたら分からないことができた
こんなことが起こります。

そのためスクールが1年間の補講を提供しているケースが多いんです。

ちなみに私のスクールは無料でした。
費用がかかる場合もあるようですので、入学前に確認してみてくださいね。

 

スクール卒業後のサポート 

スクール案内では「卒業後の活動サポートも万全」みたいなことが書いてありますが、実際はどうでしょうか?

残念ながら、スクールで「サロン開業のいろは」を教えてもらえるわけではないので、その点は期待しない方がいいです。

ぶっちゃけ、全員にサポートはないですね。

これはあくまで私の通ったスクールの話ですが、
優秀な生徒さんには先生の方から声がかかり、アシスタントを依頼されていました。
この場合はこれが実践的な研修になり、その先の開業も約束されたようなもの。
スクールパンフの卒業生コーナーに掲載され広告塔になったり。 

一般的な生徒は、補習に出る・アピールするなど、講師とコミュニケーションを密にし、自ら継続的にスクールと関係性を保つことや実力を認めてもらうことで、サポートを受けるチャンスがあります。

つまり、自分から働きかけない限り「スクールとのご縁は卒業と同時に終了」が現実的です。 

気になるスクールが見つかったら、まずは説明会やセミナーに参加して、学習内容はもとより、卒業生の活躍状況や開業支援があるかなども確認しておくのがおすすめです。

 

4.パーソナルカラーアナリスト 活動の仕方

パーソナルカラーアナリストの求人を、今のところ私は見たことがないです。

美容師やウエディングドレスサロンなど、パーソナルカラーを活かせる職種はありますが、パーソナルカラー診断を1つの職種として雇用する企業は、見たことがないです。

したがって大抵の場合、スクール卒業後はすぐに個人活動=開業です。

自身でサロンをオープンし個人事業主としての活動になります。

SNS・ブログ・HPなどを使い自力で集客していかなければなりません。

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最初はモニター価格で数ヶ月がんばって、自信がついたらメニュー改定をし本格稼動するという流れが一般的かと

私のスクール同期生もこの流れで活動し、今でも予約が満席のサロンを経営している方が数名います。

つまり、アナリストとして知識や経験を積むのと同時に、集客や利益確保などビジネスの勉強も必要になります。

最近は起業も当たり前になったためか、ビジネスコースを別料金で提供するスクールも出てきました。

以前はパーソナルカラー診断だけのサロンも多かったですが、現在は骨格診断やイメージ診断を組み合わせた「パーソナルスタイリスト」が増えてきましたね。 

 

独立開業以外でパーソナルカラーの資格が活かせる場所について、まとめてみました。
いわゆる求人誌で見かける求人にはないので、活動実績ができれば関係者間の情報交換で得られる求人だと思われます。

 

5.パーソナルカラー診断の仕事道具 

パーソナルカラー診断に最低限必要な道具はこの3つです。

まずこの3つがあればパーソナルカラー診断をお客様に提供することが可能です。

  • ドレープ(色布)
  • カラー見本

①ドレープとカラー見本

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ドレープやカラー見本の相場は

  • ドレープ(色布):2万円~15万円
  • カラー見本:1枚100円~

ドレープは枚数が増えるほど高くなります。

・ドレープ30枚

 

・ドレープ120枚

 

・診断シートやスウォッチ

 

 

スクールのオリジナル品は卒業生限定で販売されます。
発注方法は、卒業時にスクールから案内があります。

 

②鏡

ドレープをデコルテにあてるため、鏡はデコルテから上が映る大きさが必要です。
卓上・姿見・壁掛けのタイプは好みでOKです。

パーソナルカラーのスクールで多く使われているのは「ナピュアミラー
色の再現性が高く「人から見られている本当の肌色を映す」特許取得の鏡として有名です。

「ナピュアミラー」は自分メイク用にも持っていると便利です。
光の加減で「思ったより厚塗りだった」とか「薄づきだった」とかの失敗がなくなります。

 

ROSY ROSAのリアルルックミラーは、セルフメイク用として本当の自分の肌色を見てみるのに使ってみると良いと思います。SNSでも話題です。

反射率95%で「本当の肌色を鮮明に映す」鏡。

光や色が顔に与える印象の大きさを実感でき、パーソナルカラーの勉強になります。

 

③その他のツール

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最低ドレープと鏡があれば、パーソナルカラー診断はできますが、その他にもお客様に具体的に色をイメージして頂くために用意するツールもいくつかご紹介します。

徐々に買い足していくことになると思いますが、

  • 雑誌のスクラップブック
  • スカーフ、ストール
  • アイシャドウ、チーク、リップ
  • ゴールド、シルバーのアクセ

など。

色は材質によっても見え方が違います。
そのため、実物を見せ具体的にイメージしてもらうために使います。

洋服の代わりにスカーフやストールで代用したり、コスメは色を比較しイエベ・ブルべの違いを理解してもらったり。

アクセサリーは、コーディネートの提案をするときのアクセントに使ったりします。
ちなみに、ゴールドはイエベ・シルバーはブルべに似合います。

少し前までは、紙の雑誌を切り抜いたスクラップブックや実物のコスメをそろえていましたが、今は資料をタブレットで用意することが多くなりました。

電子版の雑誌で、毎シーズンの流行に合わせたスクラップを作成し、お客様にお見せしているアナリストが多いです。

>>200万冊以上読み放題 Amazon Kindle Unlimited

 

6.パーソナルカラー診断はどこで?

パーソナルカラー診断サロンを開業する場所は、以下の4つがあります。

  1. サロン開設
  2. 自宅サロン
  3. 時間貸しのレンタルスペース
  4. 出張

目指すは①のサロン開設。
マンションや事務所物件を賃貸するパターン。

開業当初は固定費を削減するため、自宅・公民館・レンタルオフィスで診断する場合が多いようです。
お客様のご自宅に出張していたカラリストもいました。

お客様の人数が増え売上が安定してくると、サロンを開設する流れ。

自然光の下で見る色が一番自然な色なので、できるだけ日当たりのいい場所で診断するのがベストです。

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7.まとめ

以上、パーソナルカラー診断を職業にする場合の必要な勉強や、活動の仕方についてご紹介しました。

最後、まとめます。

  • パーソナルカラー診断に資格は不要
  • 資格取得は知識向上と実力アピールに使える
  • 実技の習得はスクール通学が一般的
  • 個人事業主としてサロン開業
  • 経営者知識も必要
  • 最低限必要なのはドレープ・カラー見本・鏡

パーソナルカラー診断の方法を学ぶのは第一ですが、その後集客などのビジネス手法で壁にぶつかることもあります。

集客できず売上が上がらないと、数十万円のスクール費用も回収できないし資格も宝の持ち腐れに。

会社勤めの経験しかないと、起業といってもどこから手をつけていいか分からないですよね。

そんな時は起業スクールも活用してみましょう。

他のサロンと差別化した、自分だけのパーソナルカラー診断サロンの作り方を実践形式で教えてもらえるスクールがおすすめです。


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最後までお読みいただきありがとうございました。

 


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