脇汗の匂い対策にとても効果のある銀イオン配合の制汗スプレー。
10年以上使ってましたが、
突然ものすんごいかゆみ
に襲われました。
調べてみたら銀イオンによる金属アレルギーでしたので、その内容をシェアしたいと思います。
ちなみに、今はこちらのSeacretを使っていてトラブルがなくなりました。後ほど詳しくご紹介します。
1.制汗スプレーで異常なかゆみ
大汗かきなので、夏の脇汗は半端ないです。
汗を止めるのはあきらめているので、汗染み対策は脇汗パット付き下着。
それよりも気になるのは「匂い」
大汗吸った下着を1日着てたらどんな匂いするか、考えただけでもゾッとします。
10年以上使っていた制汗スプレーは「Ag+」
これほんと匂わなくて助かってました。
朝シューするだけで1日中問題なし。
ですが残念ながら、ある日突然かきむしりたくなるほどの異常なかゆみ。
もう脇がかゆいのなんのって
病院に行った
あまりにかゆみが続くので病院に行きました。
見た目も赤く、診断は「かぶれ」。
軟膏を処方してもらい、
しばらく脇スプレーもやめるように、とのことでした。
赤みもかゆみもおさまったところで、脇スプレー再開したらまた猛烈なかゆみ。
原因は「Ag+」で確定。
調べてみたらAgスプレーに含まれる銀イオンが金属アレルギーの原因になることが分かりました。
ここからは「金属アレルギー」について調べたことをご紹介したいと思います。
仕組みが分かると対処法が分かって、後々のアイテム選びで無駄遣いしなくて済むので、私はこういうことを知っておくようにしています。
2.金属アレルギーとは?
金属アレルギーは原因となる金属に触れることで起きる"接触皮膚炎"
金属が触れている箇所の皮膚や粘膜に炎症が起きます。
- 症状
- 治療法
- 原因
の順で書いていきますね。
金属アレルギーの症状
下記のような症状が金属が触れている部位に現れます。
- 赤み
- 腫れ
- かゆみ
- ブツブツ
- 湿疹
- じんましん
今回は、赤み・かゆみ・湿疹が現れました。
金属アレルギーの治療法
金属アレルギー自体は一度起きると一生続くと言われています。
つまり根本的な治療法はなく、対応するには以下の方法しかありません。
- 原因となる金属や日用品を特定する
- 一度でもアレルギー反応が出た金属との接触を避ける
症状が発生した場合は皮膚科に行くといいですよ。
私も、今回はさすがに我慢できないかゆみだったので病院に行きました。
処方してもらったのは「スピラゾン軟膏」。
3日程でかゆみも赤みもひきました。
抗炎症作用や免疫抑制作用などにより、皮膚炎などにおける湿疹、痒み、赤みなどを和らげる薬
日経メディカル 処方薬辞典より引用
「ワキ」って書いてるけど気にしないでください笑
金属アレルギーの原因
金属が汗などに触れると成分が微量に溶け出します。
これを「金属のイオン化」といって、以前はこの「金属イオン」とタンパク質が結合したものに体が反応し、アレルギー症状が起きると考えられていました。
その後2016年に大阪大が発表した最新の研究では、金属イオンから自然発生したさらに小さい粒子「金属ナノ粒子」が、金属アレルギーの原因物質と特定されました。
「銀」は金属アレルギーにならへんのちゃうの?
3.銀イオンも金属アレルギーになります
いろんな製品で銀イオンの安全性がキャッチコピーになっていますが、今回調べてみて思ったのは、
銀がアレルギーになりにくいから、銀イオンもアレルギーになりにくい
という解釈じゃないかと。
でもそれがどうも違うみたいなんですよねぇ
銀は安全性が高いらしい
「銀」自体は銀食器にも長年使われていて「安全性は歴史的に証明されている」「生体への毒性はない」ということになっています。(専門家ではないので断言は控えますね)
そして金やプラチナに次いで化学的に安定している物質で "イオン化しにくい性質" をもっています。
つまり、銀は汗や体液に触れても溶けたりしない。
イオン化しないため、銀では金属アレルギーが起きないと言われています。
(純銀ではないメッキ加工されたシルバーアクセサリーの場合は、アレルギーになる可能性があります)
大阪大の研究に使われたのは「銀ナノ粒子」
銀そのものは大丈夫。
問題は、イオン化しにくい銀を技術的(=人工的)にイオン化した「銀イオン」。
「銀イオン」は、殺菌・抗菌・除菌・防臭効果が高いため、様々な製品に利用されていますが、本当にアレルギーにならないのでしょうか。
阪大は金属アレルギーの真犯人が「金属イオン」ではなく「金属ナノ粒子」と突き止めました。
その研究で使われた金属は「銀イオン」と「銀ナノ粒子」です。
あらかじめマウスに「銀ナノ粒子」を投与しておいて、その上からまた「銀ナノ粒子」を投与すると耳の腫れが大きくなった、ということから研究成果が発表されました。
↑ド素人がものすごくざっくり2行にしてしまいました。正式な阪大の研究レポートはこちらです。
銀イオンからできる銀ナノ粒子が原因
研究の中身はさておき、ポイントは銀ナノ粒子が原因でマウスがアレルギーになったというところ。
銀ナノ粒子は、銀イオンから自然に発生するので、銀イオンが元で金属アレルギーになる可能性は十分ありますね。
近年、金属から溶け出した金属イオンが再結晶化することで、金属ナノ粒子 が自然発生することが明らかとなってきました。本事実は、例えば、人工関節や装着したネックレスなどから金属イオンが溶け出し、金属ナノ粒子が自然発生することで、我々が日常的に金属ナノ粒子に曝露され得ることを示しています。
阪大の研究レポートより引用
4.まとめ
長々説明しましたが、まとめると、
脇スプレー「Ag+」に使われている銀イオンは消臭効果が高いため、様々な製品に使われている。
「銀」そのものは金属アレルギーになりにくいが、技術的にイオン化した「銀イオン」が元で金属アレルギーの症状が発生する可能性はある。
症状の発生は個人差があり、出ない人には出ないみたいですが、私の場合は40歳を過ぎてから今まで使えていた化粧品が、どんどん使えなくなってきました。
長年いろいろ使ってきたのが蓄積されてきたのかもしれません。
5.金属アレルギーにならない制汗剤
「Ag+」が使えなくなったからといって、夏に制汗剤を使わず過ごすわけにもいきません。
「私臭いかな?」と気になりだしたら人前出れなくなりますしね。
アレルギーや化学物質過敏症は、ある程度の期間、体に蓄積されてから発症するので、長く使ってみないとほんとのところは分かりませんが、今愛用しているのがこの2つ。皮ふトラブルも出ていません。
- P&G Secret
- デオナチュレ クリスタルストーン
①P&G Secret
これまでの大汗かき人生で最強の制汗剤!
ベビーパウダーをしっとり柔らかく固めたみたいなソリッドタイプ。
朝1回、脇にぬりぬりするだけで、匂いをガッチリおさえてくれます。
何よりすごいのが脇汗かかなくなる。
つまり汗が止まる!うさん臭く聞こえるかもしれないけど本当。
この大汗かきの私が汗染みに悩まなくなりました。
海外限定製造のため輸入品のみ。国内での店舗販売はないはず。
ちなみに、長年の大親友がワキガなんですが、なんと彼女の脇臭も消えた!
2人で感謝しまくって、コレを紹介してくれた友人にご飯ごちそうしたぐらい感動ものです。
②デオナチュレ クリスタルストーン
ぬか漬けの変色防止・あく抜き・煮崩れ防止など料理に使われる「ミョウバン」
ミョウバンには、汗をおさえる効果・抗菌効果・アンモニア防臭効果があります。
「デオナチュレクリスタルストーン」はミョウバン100%の天然石。
石を水で濡らしてワキに塗ります。
石そのものなので、無香料・無着色・防腐剤不使用・アルコールフリー・メントールフリー
「ソフトストーン」の方が塗りやすいため人気ですが、こちらは化学物質が含まれた加工品。私はかゆみが出ちゃいました。
ということで、ドラッグストアで手軽に買えませんが、やっぱりSeacretが一番おすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
セルフ脱毛はケノン使っています。どんな剛毛でも大丈夫でした。