更年期障害と付き合いだして3,4年になりましたが、最近以前と明らかに症状が変わったので、調べてみました。
そうしたら、更年期障害の症状は主に3段階あると分かりましたので、シェアしたいと思います。
更年期障害自体もつらいですし「更年期」って言葉の響きも萎えますが、一番の対処法は敵を知ること。
情報を集めることで上手く交わすことができますので、堂々と向き合ってやっつけてやりましょう!
1.更年期障害の始まりは44歳だった
一般的には45歳~55歳で経験するといわれる更年期障害ですが、私は44歳でホットフラッシュが現れました。
だるさなどもありましたが、異変の分かりやすいホットフラッシュのおかげで「更年期障害が始まった」と自覚することができたのは良かったです。
婦人科で漢方を処方してもらい、自分で自分の体調をコントロールできるように意識してきました。
冷えやのぼせの体温調整がおかしなときは当帰芍薬散
キーーーーー!っとなるイライラのときは加味逍遥散
プレ更年期とかゆらぎ期とか言われる通り、「何か前と体が違うな」ぐらいの程度で済んでいたのは1年半ぐらいでした。
2.46歳で症状が変わった
時を経るごとにすこーしずつ症状が重くなる実感がありました。
特に、だるさや無気力感、体力の衰えで日常生活が送りにくくなっていく…
月経前・月経直後・排卵期にガクッと体調が悪くなり、復活するまでの日数も伸びた。
健康な日が月に10日あれば良いほうになってきたのは45歳の半ばぐらい。
健康な日は30代と同じぐらい元気なので、加齢ではなく「女性ホルモンの変化が私の体を支配している」とイヤでも分かりました。
ちなみに、更年期障害がはじまるとだるさがセットで付いてくることが多いようですが、これは女性ホルモンの変化と戦うために、体力を消耗しているからだそう。
突然はじまった動悸とソワソワ感
そんな更年期障害の本格化を実感していた46歳の誕生日を過ぎたある日、
心臓がバクバクする
何か分からないけど気が焦る
そんな日がありました。
何か病気か?と思いましたが2日ぐらいでおさまったのでいったんスルー
またしばらくした頃、同じように心臓バクバク、気が焦りソワソワして落ち着きがなくなる…
さすがに2回目はおかしいと思い、その時が月経1週間前だったので、おそらく犯人は女性ホルモンだと見当をつけ捜査開始。
翌月も観察してみたら、やはり月経1週間前に同じ症状が現れました。
3ヶ月で共通した症状は、
- 動悸
- 気の焦り
- 不眠
46歳で、私の更年期障害に新たなメニューが加わりました。
3.更年期障害の症状の変化は3段階
更年期障害が始まって最初の2年間は、
- 冷え
- のぼせ
- イライラ
がメインの症状でした。
そして2年後新たに加わったのが、月経前の
- 動悸
- 気の焦り
- 不眠
そして、不思議なことにホットフラッシュの頻度が減りました。
症状が積み重なっていくのではなく、入れ替わるのか?と気になり調べてみたら、まさに「入れ替わる」ことが分かりました。
年齢による3本柱の崩れ
漢方で有名なクラシエのサイトに、更年期障害の特徴として「時間と共に症状が変化する」としっかり書いてありました。
更年期障害のもうひとつの大きな特徴と言われているのが、“時間とともに症状が変化する”という点です。
更年期といわれる約10年の間、症状は一定なのではなく、年月と共に新たな症状がでたり、悪化したり、どんどん変化すると言われているのです。漢方ではこの変化は“年齢による3本柱の崩れ”からきていると考えています。
漢方では、更年期の女性のカラダは“気→血→水”の順に柱が崩れやすいと考えられています。そのため更年期障害の症状もまた“気の不調→血の不調→水の不調”の順に変化しやすいと言われています。引用元:クラシエ
不調の順番は、気→血→水の順の3段階
上記の記事と一緒に掲載されていたのが下の表
私の症状が、見事に気から血へと変化したのが分かります。
しばらくすると、月経も乱れ始め閉経へと向かうのでしょうね。
そして、その頃にきっと始まるのが、吐き気やめまいと…
確かに50代女性のめまい・耳鳴りはよく聞きます。正体は更年期障害の症状の変化にあったようです。
更年期障害のポイントは、気→血→水の順で症状が変化すること
きけっすい
更年期障害のキーワードでよく聞くようになってきましたね。
4.動悸に効果があった漢方
私は更年期障害には漢方がいちばん役立っています。漢方と体の相性が良いみたいです
漢方薬のイメージって、体をなんとなく良くする"フワッと効きそうなイメージ"が強いみたいですが、私にはそんなことがなく即効性を感じます。
風邪薬とかアレルギー薬のように、ピンポイントな症状に効果があって、私の場合は飲むと1時間ぐらいでウソみたいに症状が軽くなります。
冒頭でも紹介しましたが、
冷えやのぼせの体温調整がおかしなときは当帰芍薬散
イライラのときは加味逍遥散
今までこの2種類を症状に合わせて飲んでいました。
今回、動悸やソワソワ感の症状に対処するために追加したのは、
柴胡加竜骨牡蛎(さいこかりゅうこつぼれいとう)
いつまでたっても名前が覚えられない笑
柴胡加竜骨牡蛎(さいこかりゅうこつぼれいとう)
【柴胡加竜骨牡蛎湯の効能・効果】
・体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘。
・柴胡加竜骨牡蛎湯は神経の高ぶりをしずめて、心と体の状態をよくします。具体的には、高血圧や動脈硬化にともなう諸症状、神経症や不眠、また、精神面がかかわる動悸や性的機能の低下などにも用います。体力が中くらい以上の人で、肋骨下部が張り胸苦しさのある人に向きます。
効能・効果に合わせて飲んでも、漢方が効かないって人も多いですね。
私の場合は、婦人科での診断で、更年期障害の各症状が自律神経の乱れを発端として表れていることが分かっています。
そのため、症状だけでなく自律神経のケアをメインに対処すると症状が落ち着きます。
で、この柴胡加竜骨牡蛎湯も自律神経の不調からくる諸症状向き
〇柴胡加竜骨牡蛎湯
自律神経の過敏・興奮状態に適応する処方。
自律神経失調症のみならず、動悸・呼吸のしづらさ・胸苦しさを主とする心臓神経症や不安障害にも運用する場が多い。自分でもどうしてしまったんだろうと感じるほどに、心身ともに強い過敏状態に陥ってしまったときに用いる方剤である。
一つのことが気になりだすと止まらず、焦り、不安になっていてもたってもいられなくなる。少しのことで驚きやすく、動悸して息苦しい。小さな物音が気になって眠れない。横になっても身の置き所がなく、手足がはばったく重い。甚だしいと手足に力が入って上手く動かせず、胸脇部が苦しく体をよじって伸ばしたくなると訴えることもある。動悸や息苦しさ以外にも、頭痛・耳鳴り・めまい・不眠・不安感・焦燥感・イライラなど様々な症状を出現させる病態に適応する。
引用元:漢方薬局「漢方坂本」
下線を引いたところがまさに私の症状を一番よく表しています。
1回3粒を朝・昼・晩
飲むと1時間ぐらいで別人に生まれ変わったみたいに気分が落ち着き、体も楽になります。
月経前には欠かせない漢方薬になりました。
5.更年期障害を感じたら婦人科へ行こう
更年期障害には漢方が効くと聞いて、どれ飲めばよいか分からないからとりあえず「命の母」を購入する方も多いようですが、
とにかく婦人科へ行くことをおすすめします。
病院は、産科や不妊治療の産婦人科ではなく、更年期外来のある婦人科へ。
産婦人科医でも専門はみなさんバラバラなので、更年期障害の知識のない医師だと適当な漢方や薬を処方されてしまいます。
当然ですが、どんな薬でも症状や体質に合ったものを飲まないと効果はないです。
「漢方が効かない」ってのも良く聞きますが、漢方も体と症状に合ったものを飲みさえすれば効果はてきめん!
効果がなければ、それは漢方のせいではなく、症状に合ってないということ。
また、漢方も処方箋があれば保険適用
大体どの漢方も、1ヶ月分だと定価3,000円位。
つまり病院で漢方を処方してもらったら、1ヶ月分1,000円で済みます。
診察代を考えると1ヶ月分ではお得になりませんが、症状や漢方の種類によっては、最大90日分を処方してもらえることもありますので、3ヶ月分となるとかなりのコスパ。
自分で探してむやみやたらに漢方を買って試すより、病院で診断してもらって確実に効く漢方を3割負担で購入する方が、体にもお財布にも良い。
更年期障害を軽くする手段はありますので、ガマンせず、あきらめず、病院行って、情報集めて、体と仲良くなることで乗り切っています♪
最後までお読みいただきありがとうございました。