いつもと違ったアイメイクをした日や新品のアイシャドウを使った日に、目やまぶたの違和感を感じたことはないでしょうか。
私は通常マットアイシャドウを使用していますが、ある日ラメをまぶたにのせたところ目が腫れました。
調べてみると金属アレルギーの症状だと分かりましたので、その内容をシェアしたいと思います。
- 1.アイシャドウによるアレルギー体験談
- 2.金属アレルギーとは
- 3.化粧品に使用される金属
- 4.手持ちの化粧品の成分表を確認してみた
- 5.クリオ(CLIO)のアイシャドウで腫れる!?
- 6.金属アレルギーになりにくいアイシャドウ
- 7.清潔に保つ
1.アイシャドウによるアレルギー体験談
まずは、ラメアイシャドウを使ったある日の体験をご紹介させてください。
使用したのはラメがぎっしり詰まったアイシャドウ
私はマット系の目元が似合うタイプで、ラメやパールで盛ると「ギラつき」感が出てケバくなります。そのためこれまでラメには無関心でした。
ですが、ラメやパールで立体感や抜け感を出すアイメイクが流行しているため、興味が出て「黒目の上だけチョンチョン」ぐらいなら私でも似合うだろうと思い、プチプラのラメシャドウを購入しました。
ラメだけがぎっしり詰まったアイシャドウです。
早速、翌朝のアイメイクで薬指につけて「黒目の上だけチョンチョン」 しました。
ケバくならず上品に仕上がり、メイクのパターンが増えてうれしかったです。
どんなアレルギー症状だったか
出社後、仕事を始めて1時間ぐらいしか経っておらず、まだ疲れを感じるはずのない朝でしたが以下のような違和感を感じました。
- 眠い
- まぶたが重い
- パチッと目が開かない
- 目が腫れてるような感覚
目薬をさしてもスッとするのはその瞬間だけで、すぐにまぶたが重だるくなりました。
アレルギーと確信した瞬間
何が理由か考えてみたところ、変わったことといえば、新品のラメシャドウを「黒目の上だけチョンチョン」したこと。
それ以外のメイクはいつも通りです。
そこで薬指でラメをふき取ってみました。
するとその10分後には、さきほどまでの目の違和感がなくなりました。
ラメシャドウによる化粧品アレルギーと確信しました。
ネットで同じような人を見つけた
「ラメ シャドウ アレルギー」でネット検索すると「金属アレルギー」という結果がたくさん出ました。
ここで気付きました、化粧品にも金属が使用されているということに。
ネイルのラメやストーンなどは金属だと認識していました。
しかし顔に金属をのせるイメージがなかったため、「コスメに金属が使われているはずがない」と完全に思い込んでましたね。
そこで化粧品の金属アレルギーについて調べてみました。
ここからは、金属アレルギーについて私なりに調べた内容をまとめてみました。
2.金属アレルギーとは
金属アレルギーは原因となる金属に触れることで起きる接触皮膚炎です。
金属が接触している皮ふや粘膜に炎症が起きます。
ニキビや湿疹の原因が実は金属アレルギーだったということもあるそう。
金属アレルギーについて4点、調べてみました。
- 症状
- 原因
- 治療法
- 原因になる金属
①金属アレルギーの症状
下記のような症状が金属が触れている部位に現れます。
- 赤み
- 腫れ
- かゆみ
- ブツブツ
- 湿疹
- じんましん
最初にご紹介した私の体験での症状は「まぶたの腫れ」でした。
②金属アレルギーの原因
体には自己免疫作用があります。
この自己免疫が金属を有毒なものとして認識することで発症するのが「金属アレルギー」。
通常、金属そのものは体に対して無害。
しかし、金属が汗や唾液など体液に触れることで、有害になることがあります。
金属が汗などに触れると成分が微量に溶け出します。(金属のイオン化)
金属がイオン化すると(=金属イオン)、体内のタンパク質と結合できるようになります。
犯人は「金属イオン&タンパク質」のコンビ。このコンビを異物だと体が反応すると、接触している皮ふを攻撃するアレルギー症状が起きます。
と、ここまでが、過去長らく考えられていた「金属イオン」犯人説。
その後2016年に大阪大が発表した最新の研究では、金属イオンが再結晶化したさらに小さい粒子(金属ナノ粒子)が、金属アレルギーの原因物質と特定されました。
チームによると、これまで原因物質は、汗などにより金属から溶け出すイオンだと考えられてきたが、金属イオンだけをマウスに投与しても発症しないとの報告があり、金属イオンから生じる金属ナノ粒子に着目した。
マウスに銀やニッケルなどの金属ナノ粒子をあらかじめ投与。金属イオン、金属ナノ粒子をそれぞれ投与するとアレルギー反応を示す耳の腫れがいずれも悪化した。
チームは、人の場合、溶け出した金属イオンが皮膚から入るなどして凝集し、金属ナノ粒子となることで発症につながるとみている。
日本経済新聞2016年6月10日より引用
③金属アレルギーの治療
金属アレルギー自体は治ることがほとんどないと言われています。
そのため対応するには以下の方法しかありません。
- 原因となる金属や日用品を特定する
- 一度でもアレルギー反応が出た金属との接触を避ける
症状が発生した場合は皮膚科へ。
軟膏や飲み薬を処方してくれます。
- ステロイド軟膏:皮膚の炎症を抑える
- 抗ヒスタミン薬:かゆみ止め
- 飲み薬:炎症の程度が広く強い場合
④金属アレルギーの原因になりやすい金属
金属アレルギーの原因になりやすい金属はこちらです。
- ニッケル
- クロム
- コバルト
- 水銀
- スズ
- 亜鉛
- パラジウム
- 鉄
- アルミニウム
- 銅
この中でも『3大原因金属』とされているのが、
赤字で示したニッケル/コバルト/クロムの3つ。
3.化粧品に使用される金属
化粧品に使用される主な金属は次の通りです。
赤字は『3大原因金属』、太字はその他のアレルギー原因金属です。
金/銅/鉄/亜鉛/ニッケル/クロム/コバルト/アルミニウム/パラジウム/チタン/マンガン/ジルコニウム/イットリウム/バナジウム
見た目が液体やクリームのため、化粧品が金属だと意識していませんでした。
これほど多くの金属が使用されているとは驚きです。
パウダー類に使用される金属
パウダー類(ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウ)で主に使用されている金属は以下の6種類です。
- ニッケル
- クロム
- コバルト
- 鉄
- 金
- 銅
酸化鉄に 『3大原因金属』が含まれている
アイシャドウ・チーク・フェイスパウダーなど色モノのコスメには必ず酸化鉄が入っています。
「酸化鉄」は化粧品の色素として使用されますが、3大原因金属の ニッケル・クロム・コバルト などが不純物としてわずかに含まれています。
この不純物が原因で金属アレルギーになる場合があります。
4.手持ちの化粧品の成分表を確認してみた
冒頭の体験談でご紹介した「ラメぎっしりシャドウ」や、普段問題なく使えているアイシャドウの成分表を、メーカーのホームページで確認してみました。
どのアイシャドウも大体同じような金属が使用されていました。
- 〇〇酸亜鉛
- 金
- 酸化鉄
- 酸化スズ
- 酸化チタン
私の場合は、特定の金属でというよりは特定の商品にだけ反応したようです。
実際、アレルギー反応が起きた商品の使用を中止したところ、翌日からは問題ありませんでした。
アイシャドウで目が腫れた場合は、酸化〇〇や〇〇亜鉛のどれかが原因のことが多いようです。
エクセルのアイシャドウでも腫れるようになった
この記事を書いたときは、冒頭のラメシャドウだけで腫れていました。
当時、EXCEL(エクセル)のアイシャドウを日常使いしていましたが、今はもう使えません。ラメシャドウの時と同じように、メイク後しばらくすると目が重だるくなってくるから。
私の場合、アイシャドウのパウダーだけならどのメーカーでも大丈夫なようですが、ラメやパールが入っていると体が反応してしまうようです。
金属アレルギーが治ることがない、とはこういうことか、と個人的に感じています。
ちなみに使っていたのは、EXCELスキニーリッチアイシャドウです。
5.クリオ(CLIO)のアイシャドウで腫れる!?
最近、こちらの記事を訪問されるきっかけとして特に増えている検索キーワードが「クリオ アイシャドウ 腫れる」と「クリオ アイシャドウ かぶれる」
クリオは韓国のメイクブランドで、最近日本でもよく見かけます。
特に10色入りアイシャドウパレットは、コスメショップで店頭の一番いい場所に置いてありますね。
アレルギー症状が出たラメシャドウに似ている
このアイシャドウでかぶれたり腫れたりした方が、検索されてこの記事を見てくださっていることと思います。
私が冒頭でお話ししたラメシャドウは、このクリオのパレット中のラメカラーと良く似ています。(下記商品写真の赤枠)
原因はクリスタルグリッター??
このパレットの中ではこのラメが一番の売りで、名称は「クリスタルグリッター」。
ハンドメイドで複数のパールを組み合わせて作られており、光の角度によってきらめきが変わるようになっています。
で、おそらく・・・
かぶれたり腫れたりした方は、このクリスタルグリッターが原因かなと。
特にパールがたっぷりと使われているので。
かぶれや腫れの原因を確認する方法
「クリスタルグリッター」は、パレットの中で一番使いたいアクセントカラーですよね。
ですが原因を確認するために、まずはグリッターだけ使用をやめてみてください。
他のカラーでは問題ないかもしれませんので。
もちろん違和感を感じたらすぐにメイクオフしてくださいね。
グリッターなしでも異変があるようでしたら、次にラメの多いパールシャドウ(下記写真の青枠)の使用をやめてみましょう。
それでもダメなら次にパールの入っている色をやめてみる、といった感じで確認していくと使える色が残ります。
くれぐれも無理はしないでくださいね。
せっかくのパレットなので、数色使えないからと全部捨てるのはもったいないかと。
使える色は他のアイシャドウと組み合わせるも良し、眉・チーク・ハイライト・シェーディングに使えるかも。
6.金属アレルギーになりにくいアイシャドウ
手持ちのアイシャドウの何を使っても金属アレルギーになる場合は、無理せずアレルギー対応している化粧品に切り替えた方がいいです。
私は特定の商品だけに反応するタイプなので、目が腫れたりかゆみが出たとき、症状がおさまるまでのつなぎに使っています。
金属アレルギーになりにくい成分で作られたアイシャドウをご紹介します。
- アクセーヌ
- ファンケル
①アクセーヌ アイシャドウ
酸化鉄を薄膜シリカでコーティング。
酸化鉄が肌に触れない。
6色展開:ロゼブラウン・オレンジ・ベージュ・パープル・ブルー・オリーヴ
人によっては、酸化鉄に含まれる不純物が金属アレルギーの原因となってしまう事がありますが、アクセーヌでは、薄膜シリカで完璧にコーティングする事で肌に直接触れる事なく、色調を楽しんで頂ける、「PVシリーズ」をご用意しております。
引用元:アクセーヌ公式HP 成分・用語一覧「酸化鉄」
アクセーヌは敏感肌専門の老舗ブランドです。
②ファンケル スタイリングアイパレット
合成色素ではない顔料を使用。
顔料も肌に触れないようにコーティング。
3色展開:ブロンズブラウン・ピーチブラウン・ピンクモーヴ
ファンケルではメイク商品に有機合成色素を一切使用せず、自然界に存在する鉱物を砕いてつくられる無機顔料を使用していますが、さらにこれらの粉体が肌に直接触れないよう、コーティング処理を施しています。
引用元:ファンケル公式HP よくある質問
リフィルは別売りのパレットケースにセットして使います。
肌の調子が悪い日でも、ファンケルのスキンケアなら大丈夫なので安心して使ってます。
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7.清潔に保つ
汚れが蓄積しないようにしておくのは、何より大事。
話は別ですが、粘膜ラインも昔やってまして、あれで重症の結膜炎になりました。
それ以来コンタクトNGになり、今ではメガネ生活です。
それ以来、クレンジング・洗顔に加えて、アイボンとかで目の洗浄も時々やるようにしています。
目の中から白いニュルっとしたのが出る人は要注意。
目の中に入ったメイクもクレンジングしましょう。
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目の洗浄もやり過ぎは注意です。
皆さまもどうぞご自愛くださいませ。
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最後までお読みいただきありがとうございました。