「中田敦彦のYouTube大学」にはまっているのですが、私はこれで人生が変わりました。
若い方はもちろんですが、ロスジェネと呼ばれる70年代生まれの氷河期世代こそ見ると役立つと思ったので今日はその理由を書きたいと思います。
1.「YouTube大学」とは
オリラジ中田敦彦さんの教育系チャンネルです。
「しくじり先生」というテレビ番組で、彼が歴史上の人物を解説する人気コーナーがありましたが、それが原点になっているそう。
授業という形式で本の紹介をし、ジャンルは多岐に渡ります。
本の内容から、彼が重要だと思った点を整理しまとめて、要点をホワイトボードに簡潔に書き、そのホワイトボードの前に立ち熱く語ります。
芸人らしく一人芝居も混ぜたり、面白い例えをしながら。
もともとの頭の良さで本のまとめ方は素晴らしく簡潔明瞭、そして芸人として培った一流の話術で、話を聞いているだけで画面を見なくても内容が理解できるほど分かりやすいです。
私は家事をしながら聞いていることが多いです。
彼の率直ではっきりとした物言いが私は好きですし、しくじり先生も好きでした。
その良さが出ているチャンネルだと思います。
2.テレビに作られた思考を変えてくれる
70年代生まれは、がっつりテレビ世代。自宅にいる間はテレビが点いているのが当たり前。
ドリフ、ひょうきん族、ごっつええ感じ、めちゃイケ、と物心ついた時からお笑い番組を欠かさず見て、月9を筆頭にドラマも毎日見て憧れて、全ての流行の先端がテレビにありました。
そんな生活を40年してきて、いつの間にか「テレビが言うなら」とテレビからの情報は正しいと無意識に感じるように刷り込まれてしまいました。
それが、YouTube大学を見始めてから間違いだったと気付きました。
テレビはビジネス。
無料で見れているのは、スポンサーからお金をもらうことで会社が成り立っているから。
すなわち、スポンサーに契約を切られると困る。
したがって、スポンサー企業はもちろん、お金があってスポンサーになってくれそうな企業が存在する業界の批判ができない。
食品、酒、金融、保険、車などのジャンルの批判はNG、それどころか「良い」ということを率先してアピールするように番組が作られます。
テレビがビジネスだと頭では分かっていたけど、YouTube大学ではこれを明確に気付かせてくれました。
「〇〇は食べると体に良くない」「保険会社や証券会社には行くと損」とはっきり断言してくれます。誰にも何にも忖度なく。
必要のないものは「必要ない!」
「〇〇が大事なのでこれだけやってください」
と本に書いてある通りのことを隠さずに話してくれます。
しがらみというフィルターがないと、世の中いらないものだらけなんだと気付かされました。
3.教育で作られた思考を変えてくれる
ロスジェネが受けてきた教育は「協調性を持ち、人に合わせて、我慢強く、言われたことをきっちりやる人」を作る教育です。
まじめなサラリーマンを製造するのが目的でした。
そしてその教育通り、正社員になって出世することが正しく、非正規雇用は恥ずかしいとか落ちこぼれなどのマイナスイメージが消えません。
会社のおかしな仕組みや、働いても給料が上がらないシステムに不満を持ちつつ「世の中そういうもの」「大人になろう」という何か分からない常識を信じていますよね。
YouTube大学を見ると「やっぱり今の世の中おかしい」って気付かせてもらえます。
起業には憧れるけど自分には無理、と思う人が多いと思います。
私もそうです。
同世代の起業家といえば、ホリエモンや前澤さんぐらい。彼らも好奇な目で見られてしまっています。彼らはひと稼ぎ終わったので今は別次元って感じやけど…
テレビで、お手本とすべきと紹介されるのは、大企業の会長や社長、それも高齢の。
かと思えば、新時代リーダーとして30代前半の起業家が取り上げられる。
完全に70年代生まれがぽっかり抜け落ちている。
まさに失われた世代。
本来なら、経験と若さの両方を持つ一番脂がのった40代が現役世代として世の中を変えていくのが時代の変化のはずなのに、60代以上、政治の世界では80代がいまだ社会の中心で、40代50代は生活するにも精一杯な、全くおかしい世の中です。
YouTube大学を見ていると、もっと早く気づいて自分たちが世の中を変えるべきだったと後悔もし、それに気づけないように仕向けられていた社会的な構造も分かります。
4.親世代に作られた思考を変えてくれる
いい大学行って、いい会社入って、安定した収入を得る。
10年前までなら、女性は寿退社して専業主婦になって子育て。
これが一番。
親世代が私たち子世代に望んでいた将来です。
今でもこの価値観が当たり前で、非正規労働者の多い氷河期世代は、正社員になろうとがんばっています。
仕事か子育ての2択で悩む女性も多い。
会社は倒産するかもしれないし、リストラも当たり前だし、女性が働き続けるのも当たり前になったのに、それでもこの価値観が根強い。
終身雇用が守られ、定期昇給があり、年功序列で出世が確約され、退職後は年金暮らし。
YouTube大学を見ると、この親世代の当たり前を信じ続けていることに無理があると、気付かせてくれます。
5.まとめ
・当たり前だと信じていたことは、誰かが自分の利益のために広めたこと
・資本主義社会の中で、宣伝とは気付かず消費行動に流されていたこと
・正社員という価値観は、全員からもれなく税金を集めたい政府がやった教育の成果
YouTube大学では、これらのことに気付かせてくれます。
さらに、
・時代は変わった
・これからの時代をどうやって生きていけばよいか
・新しい価値観とは何か
を論理的に考えさせてくれます。
私はYouTube大学を見始めてから、テレビをほぼ見なくなり、テレビから情報を得ることはなくなりました。
理由は、テレビの情報には偏りがあることが透けて見えるようになってしまったり、不安をやたらと煽るネガティブマインドに誘導させられていくのがイヤになったからです。
彼の授業の熱量を思い出しながら書いてたら、私も熱くなってしまいました…
今回はこの辺で。
YouTube大学が気になって何から見ようかなと思ったら、こちらの記事を。
私のおすすめ動画です。
最後までお読みいただきありがとうございました。